NHKの平日朝9時55分から5分間のテレビ体操を日課としている事はこのブログに書いた。

 入院17日目から再開したもののヨレヨレでどうしようもなかった記憶がある。

 退院後は,この体操直後にパルスオキシメーターで酸素飽和度(サチュレーション:SpO2)を測るというのを習慣化してきた。

 体を動かすことでどれくらいSpO2が下がるかを知りたかったからである。

 測定方法はこんな感じ。
 1.体操直後,椅子に座ってパルスオキシメーターを指にはめる。
 2.数値がしばらく下がり続けてその後上がってくるので,「最低値」を記録する。
 3.測定開始2分後の数値を「最高値」として記録する。

 2分後にしたのは,このくらい経てば安静時の数値に戻るという実感からである。

 記録を始めて2年と1か月。
 数値はどう変化してきたのか。
 個別のデータを眺めれば少しはましになった気がするものの,もう少しわかりやすくできたらよいと思って作ったのが下のグラフである。

 横軸が退院した月からの年月,縦軸が月ごとのSpO2の「最低値」「最高値」のそれぞれの平均である。
 テレビ体操を見ている人ならわかるだろうが,月ごとの回数は一定しない。
 たとえば高校野球のシーズンなら,その間ずうっと体操はナシである。
 しかし,平均ならばそれなりの傾向はわかるだろうということである。
 %の平均を出すというのもおかしな話かもしれないが,「母数」は変わらないだろうということでこうしてみた。

 縦棒の下端が体操直後の「最低値」,上端が2分後の「最高値」である。
 背景のオレンジはSpO2が90%以下の領域で,ここに入るのは「呼吸不全」ということになる。
 コロナの自宅療養中にこんな数値が出たら救急車を呼べと,しばしば報道されているのはご存じの通り。
 水色は96%以上の領域で,正常域である。
 まあ,健康な人なら98ぐらいにはなるはず。(私にはほとんど無理だけど…)

SpO2_henka

 グラフにしてみて,改めてなるほどという感じがした。
 という以前に,けっこう綺麗に出るものだなと驚いた。

 多少のばらつきはあるものの,去年の7月までは概ね右肩上がり,特に「最低値」の上昇が大きい。
 それ以降はたいして変わらずといったところか。
 
 体感的にも退院後1年を過ぎたあたりからちょっと落ちついてきた気がして,このブログにも「少し元気が出てきた気がする」などと書いている。
 そもそも2020年の5月に入院して「間質性肺炎の増悪」と診断されたわけで,間質性肺炎そのものは治らないものの「増悪」部分が1年経ってようやく解消してきたということではなかろうかというのが私の個人的な判断である。

 今年の2月にストーンと下がっていることは,グラフを見て初めて気がついた。
 元データを見ると,たしかに85以下が散見される。
 ブログを読み返すと,年明けから咳が出るようになったなどとあり,3月に入るまで改善しなかった記憶がある。
 やはり体調が落ちていたということだろう。
 肺病病みがゴホゴホ咳してどうすんねん!という感じだが,まあしかたがない。

 最近は概ね2分を過ぎると正常域となるわけだが,正常といってもギリギリですからねえ。

 これ以上上がることは望めそうもないし,いつ何時下がり出すかもわからない。

 おっかなびっくりの毎日ではある。