コロナの疑いで緊急入院 難病がみつかりました日記

に加えて特発性間質性肺炎とか抗ARS抗体症候群とか睡眠時無呼吸症候群とか何だとかいろいろ雑記

2021年01月

12月25日(金)
 世間はクリスマスだが,私は病院へ。

 血液検査とレントゲンに面談。
 全体の数値はまあまあだが,KL-6は基準の倍ぐらいで高止まり,SP-Dは3倍越え。
 ステロイドの量を更に減らす。
 下痢が許容範囲なら,このままいく。

 いろいろあって再度血液検査をする。

 今度は動脈血。

 別の部屋のベッドに寝かされて左手首から採取。
 普段の採血と違って医者がやる。

 けっこう針を立てた感じで刺してくるんだな。
 ちょっと痛いと事前にいわれていたがまあたいしたことはない。

 検査入院時の個室代を返してもらって,本日分は8,000円チョイ。
 薬局で,44,400円。

 お札がどんどん飛んでいく。

 ちなみに,KL-6,SP-Dは,あっさり言えば肺の損傷具合を表す数値。

 私の場合は,11月の結果が904と354.6で退院以来だいたいこんなもの。

 それぞれの基準値は,0~499と0~109となっているから,ちょっとどころではなく大幅に超えている。

 KL-6が2000を越えたなどとネットで書いている人もいるから,この程度でがっくりきてはいけないのかもしれないね。

12月4日(金)

 CPAP装着2日目の朝である。
 前に書いたリングO2で酸素飽和度を記録しながら寝てみた。

 結果はこれまた一目瞭然。

 CPAP装着前が左図,装着後が右図である。

 各図の中央のグラフがSpO2すなわち酸素飽和度の推移で,その違いに驚く。

Report10301204

 左図の最低SpO2が68%とか,ほとんど死にかけている状態だと思う。
 装着したパルスオキシメータは普段使っている日本光電製に比べて多少誤差が多い気がするので,そのせいだと思いたいところだ。

 右図はまあ人並みに近いかな。
 最低SpO2が86%で,平均が94%となっている。

 健康な人であればこんな数値は出ないのだろうが,肺病病みの私としてはしかたがないところかと。
 このレベルなら,肺やら心臓やら脳へやらのダメージもだいぶ減るのではなかろうか。

 いずれにしても,この結果を見る限りCPAP様々といった感じで何ともありがたいことである。

12月3日(木)

 昨晩は顔につけた呼吸器が少々鬱陶しかったが,1時間とかからず眠りに入れた。
 眠れなくなる人もいるようだから,予想外に鈍感な自分ということかもしれない。

 CPAP経験者からLINEで聞いた話では「はじめて着けて眠りから覚めた朝、世の中がすごく澄んで見え、頭のなかもスッキリとしたのを覚えています。日中の眠気もなくなってきました。」とのことだが,私は普通の感じ。
 日中の眠気をあまり感じないタイプだからかなあ。

 さっそくICレコーダの録音データをパソコンにコピーして波形を見る。
 上段がCPAP装着前,下段が装着時の波形である。
cpap_ibiki_hikaku

 上段の前日の波形と並べてみると,…一目瞭然!

 イビキが圧倒的に減っているようだ。

 振幅の大きいところを選んで再生してみる。

 上段は明らかにイビキである。
 ガーガーと結構な音量である。
 しばらく静かになってどうしたんだろうと思ったら,カッ!となって再び始まるのは呼吸が停止していたということだろう。
 恐ろしや。

 CPAPつけた下段では,それらしい部分が見つからない。
 左端の振幅が太くなっている部分は空気清浄機件加湿器の運転音である。うるさいのですぐに消した。
 振幅の大きなところがザーッと聞こえるのは,おそらく呼吸器がずれて空気が漏れている音だろう。
 寝返りを打ってマスクに横向きの力が加わると隙間ができたりする。

 途中,ポロポロポロと妙な音が続くか所があったが,なんだかわからない。

 しかしまあ,劇的に改善しているんだと思う。

 今晩は,酸素飽和度を測ってCPAP装着前と比べてみる予定。

12月2日(水)

 CPAPの話だがその前に。
 前回10万円が吹き飛んだと書いたが,これ病院のミス。

 領収書をチェックして,差額ベッド代が取られているのに気がついた。
 検査は個室でやるわけだが,これは私が希望したものではない。
 検査の特性からそうなるわけで,個室代はかかりませんと説明されたし書類を見てもそう書いてあった。
 結局,吹っ飛んだのは8万円ぐらいということになる。

 領収書はもちろん,ほかの書類もちゃんと目を通すべきだね。

 睡眠時無呼吸症候群の治療?に使われるCPAP(シーパップ)の装置が到着。
 ?をつけたのは,厳密に言うと治療ではなくて対症療法だから。

 鼻から強制的に空気を送り込んで気道部分を広げてやろうという機械だ。
 CPAPというのは療法の名称で,装置そのものの一般名はよくわからない。
 調べると「持続的気道陽圧ユニット」とか呼ばれるらしいが,CPAPで通じるのだろう。
 Continuous Postive Airway Pressure の略だから「読んで字の如し」だ。

 説明書にしたがって組み立てる。
 といってもパイプを繋ぐだけ。

 試運転をすると,かなりの風量。
 これを鼻につけるんかい!とビビったが,やってみればなんとかなりそう。

 パイプの先にある鼻の形にくりぬかれた吸入器を鼻に当てて,バンドで止める。

 女房に記念写真を撮ってもらう。

 CPAPついでに寝室を加湿した方がよいかと思って,息子の使っていた空気清浄機兼加湿器を引っ張り出してきて,分解掃除。

 埃だらけだったが,なんとか使えるかしら。

 いよいよCPAP初体験である。

 鼻に呼吸器をあてがい,布製のヘッドギアのようなものをつけて,面ファスナー4か所でサイズを調整して,磁石で固定する。
 きちんとセットしないと鼻の脇から空気が漏れる。
 傍から見るとおかしな姿かもしれないが,家族以外に見られることもないし…。

 スイッチオン!
 最初は少しの空気が入ってきて,次第に強くなるようだ。
 試運転の気流では肺が破裂するのではなかろうかと思ったが,ちゃんと逃げ道があってそこから結構な勢いで空気が出てくる。
 口を開けたり声を出したりすると,気流が喉から吹き出してきてちょっと驚く。

 昨晩に引き続き睡眠中のイビキを録音してみた。

 きのうのイビキが酷かったのは平常運転だが,さて今晩はどうなることやら。

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