昨夜は,11時過ぎにベッドに潜り込んだが,一向に眠れず。
 テレビを付けたら「生さだ」
 まだこんな時間だ。

 ドアをちょっと開けてみたら,ナースステーションには誰もいない。
 廊下の向こうで,立ったままパソコンを操作している看護師が見えた。

 看護師は,台車に様々な医療器具と大きなノートパソコンを乗せて各部屋を回っている。
 消毒液の入った容器をたすきにしてかけている看護師が多い。
 電極を補強する絆創膏を頼むと,ちゃんと制服にぶら下げていたりする。
 ハサミも身に着けている。
 胸にはたくさんのボールペン。
 そういえば,他の病院でもボールペンをたくさん胸に指した医療従事者が目立って,なんでだろうと思ったことがあった。

 明かりをつけて,日記を書く。
 この日記である。

 いろいろして,気がついたら3時。
 やはりなかなか眠れなかったが,結局最後には寝たのだろう。

 5時15分トイレに立って再び寝る。

 6時頃目が覚めて,これ以上は無理とカーテンを開ける。

 また,パソコン。

 ふと思いついて,入院以来のツイート数を調べてみた。
 twilogを開くとかんたんにツイート数がわかる。
 入院当日に1個,以後順に2,3,2,0,0,3,4,8,3,7,5,32,10,2,10,21,2,5(30日まで)

 だいたい,重症で入院した初日にツイートするかい?
 どんな内容かというと,テレビ朝日の報道ステーションへのツッコミである。
 この番組,結構見ているのだが,コロナの入院患者数とか死者数の一覧を県別の数字とともに出すコーナーがあって,主な数字を読み上げるときに,なぜか3番目に書いてある「退院者数」を絶対と言っていいほどスルーするんだよね。(1度だけ女性アナが読んだのは知っている)
 これが,なぜなんだろうと不思議でならなくて,すでに過去にも何回かツッコミを入れていたわけであるが,いざ自分がコロナの可能性ありでICUに寝かされている状態でスルー場面を見せつけられ,怒髪天を衝く,怒り心頭に発したということであろう。

 キミたちは退院数が増えていくことを声に出して言うべき喜ばしい数字と思わないのか!
 患者数,死者数しか言いたくないのか!
 キミたちの心は何でできておるのだ!
 とまあ,こんな感じである。

 酸素飽和度がさらに下がりそうではないか。

 まあ,視聴率のためには平気で嘘をつくワイドショーとか普通だからなあ。
 デタラメを言う自称「専門家」とか。
 このレベルで怒っていては身がもたないかもしれない。

 ちなみに,その後に続くテレ東のWBSは毎回毎回退院者数をしっかり読み上げてくれる良い番組である。
 ときどき突っ込むけど…。

 twilogで見返すまで初日の晩にツイートしたことはすっかり忘れていた。

 ちなみに,twitterを見始めたのはおそらく2009年の後半ぐらいから。
 当時はIDを取らなくても普通に読めたので(いまもそうかも知れないが),何人かをブックマークして追いかけていた。

 もともと「トンデモ系」が大好きなので,そのへんに科学の見地からツッコミを入れる人たちがメインである。
 twitter以前のブログの時代からずっと読み続けていた人も多い。

 非論理的VS論理的,感情VS理性の「戦い」と言ったら向こうは怒るかもしれないが,とにかく面白くて毎晩夜中まで読みふけったよ。
 まあ,向こうはどんなに懇切丁寧に説明されても絶対に自説を曲げないので,議論は不毛で徒労に終わるのが普通。

 対応する一部の専門家の辛抱強さ,粘り強さ,冷静さ等々には感心するが,相手は決して疲れないのである。
 だから,たいていの専門家は相手にしないのだが中には奇特な人もいるわけである。
 もちろん彼らは先方を説得しようとしているわけではなく(中にはそういう人もいるかもしれないが),むしろ私のような傍から見ている素人に理解できるように,持てる知識や考え方を発信してくれているわけである。

 だから,門前の小僧でいつの間にかこちらも(少しずつだが)勉強していることになる。

 東日本大震災のときもそんな感じだったし,今回のコロナ騒ぎでもそんなところがあるよなあ。
 9年たっても同じメンバーが暴れ回っていたりするのは,なかなか感慨深い…。

 6時半,体温,血圧,血糖値。

 パソコンで仕事をしているんですかと聞かれたので,遊んでいると答える。
 手記も書いていると言ったら「シュキ?」
 日記みたいなもの,闘病記,キミたちのことも書いているよ。

 ちょっと笑ってた…。

 7時45分 朝食。

 8時40分 リハビリ。
 いつもの理学療法士。
 喘息の薬を服用するところを見たいという。
 呼吸器検査で失敗などといろいろ話しているからな。

 洗面台の前で挑戦。
 ゲホッとなって入らない。
 2度めは軽めに吸い込んで一応成功。

 また,外を歩く。
 なんとなく浮遊感があるな。
 酸素飽和度は下がり気味。
 階段上り下りはかなり消耗。
 リハビリルームで器具を使って色々。

 酸化マグネシウムの成果を味わう。
 ちょっとコロコロ気味だが,滑りはいい感じだ。

 便器の正面,下の方に20cmぐらいの縦に流れる茶色い怪しげな筋を発見。
 便座の手前部分がかなり前方に突き出した構造になっているので見逃していた。

 間違いなく,私のものではないはず。

 私は固まりメインなので,前方に流れ出るとは考えづらい。
 便座を乗り越えるか,便座と便器の間を通過しないとこの位置には流れないはず。
 最初から縁に流れればこうなりそうだと思う。

 ということは,流れの上部はご本人の衣類についた可能性もある。
 漏らしながら,大慌てでパジャマ下げているかもしれないし。
 上部は普通に見れば気がつくはずの位置なので,私にくっついた可能性はまずないだろう。

 トイレットペーパーに水をつけてしゃがみこんで拭き掃除。
 こびりついているので,それなりに時間がたっている感じ。
 我が家の便器は床から80度ぐらいの角度で立っていて死角はないが,これは腰を落としてのぞき込むようにしないと見えないので掃除の女性も気づかなかったと思われる。

 11時 またリハビリ。
 ペダルこぎ20分。酸素飽和度は92くらいまでしか下がらない。
 歩くほうが,酸素飽和度ははるかに下る。

 部屋に戻って将棋を見る。
 1989年の谷川対羽生。
 すごすぎて,なにがなんだかわからなかった。

 11時50分 自主トレ。
 食事が専用エレベーターで運ばれてくる様子を見る。
 皆さんはどこで食べるのと看護師に聞いたら,上の食堂か建物のどこかと。
 外に出てはいけないらしい。

 12時 昼食。

 13時 またまたリハビリ。
 外を歩く。
 さっきより多少はいい。
 部屋に戻ってベッドでストレッチ。

 15時 自主トレ。
 午後は元気になるのだ。
 と言っても,昼を食べて2時間ぐらいたってからというイメージである。

 自分でわかる。

 「5時から男」ならぬ「3時から男」と名乗っても通じないだろうな。

 廊下を歩き回って,あちこちで油を売る。

 LINEには小悪魔云々と書いたが,これはまあ半分冗談。
 ゆっくりと不思議な感じでしゃべる子だったので,なんとなくつけてみた。
 ちょっと違うかもしれないが,私に表現力がない。
 ポケモンGOの私を見て「女の子なんですね」
 性別偽装している。
 冬の格好では暑そうと言われ,そういわれればそうだねとその場で着替え。
 ユニクロのこの色が似合いますと断言されたので,以後そのファッションである。

 ちなみに,私のレベルは39。
 2016年の秋に始めた。

 上昇志向はまったくないので,ただ遊んでいるだけである。
 ゲームの常でどんどんルールがややこしくなってきたが,それに対応してうまくなろうなどという気はほとんどない。
 「リトレーン」とか「開放」とか,まるでなんのことやらわかっていない。
 知りたいとも思わない。
 草タイプはなになにに弱いとか出てくるが,草っぽいから草タイプだろうとは思うものの,覚える気がないし,覚えてもすぐに忘れるだろうし。

 ひたすら,取って,回して,たまに戦ってを繰り返しているだけである。
 ボールをぐるぐる回してカーブボールを投げる技はつい最近知ったばかりで,公園でどこかのお兄さんがやっていたのを見たからである。

 同じことの繰り返しなのだが,意外と飽きが来ないから不思議だな。

 理学療法士のIくんともよく話すが,彼はとっくの昔に卒業したらしい。
 お供を連れて歩いている画面を珍しがっていた。

 病院からはジムもポケストップもかなり遠くて,GPSの誤差?に頼り切った状態。
 自主トレ中に増やすことが多い。
 現在のボール数は合計25,木の実は14個で耐乏生活である。

 ついでだから書くと,ゲームに嵌った時代はパソコン黎明期の頃である。
 仕事先のU君が,自分はもう使わないからと言ってNEC PC8001を職場に寄贈してくれたのが最初である。
 基盤むき出しのグリーンモニターとセットで,これは危険なので段ボール箱で覆っていた。
 寄贈というよりは,処分という方が正しいかもしれないけれど,これが私にとっては運の尽きだった。

 大学は一応文化系だが,オキタックなどという沖電気製のコンピュータにほんのちょっと,ほんのさわりだけ関わったこともある。

 MZ-80についてもその存在は知っていたから,ある意味恰好のおもちゃを与えられたわけである。

 昼休みも,17時過ぎからもずうっとPCの前に座っていたな。

 マイコンだったかIOだったか,雑誌も買い込んで,マシン語入れたりしていた。
 いきなり暴走して,どこも違っていないのになんでだろうと悩んでいたら,大学の後輩で理学部出身のKちゃんが,それMZ用ですよと教えてくれたレベルから始めたわけである。

 自動販売機でトマトジュース1本。130円。

 本を読む。

 血糖値を測りに来たついでに,パジャマとタオルの片づけと,新しいものをお願い。
 すぐに持ってきてくれる。
 反応が遅いと書いた記憶もあるが,こちらも成長する。
 要するに,私の方で看護師の活動パターンが分かってきたということだな。
 極端な話,採血が回ってくるのは朝一番が多いが,その時間にいろいろ頼んでも対応が遅くなるのはやむを得ないことなのである。
 概ね,午前中は忙しい,午後後半から少し余裕が出るという印象。

 17時半 自主トレ。
 きのういた若い男子は退院か。
 顔ぶれがそれなりに変わっているようである。
 看護師が声をかけても反応がないなど,ベッドから出られないような重症患者が多い。
 病室の入り口脇に同じ色のシールが貼ってあるので読んでみたら,「おむつ」などとあった。

 ロールエプロンが置いてある入り口も多い。
 これは,ピンクのビニール製のエプロンで,看護師はロールからぐるぐる引き出して切り離し,身にまとって部屋に入る。

 そんな中で,部屋を抜け出してはウロウロ歩き回っている私は浮いた存在かもしれない。

 歩数を測るスマホは尻ポケット,端末は胸ポケットにいれて,ちょっと下がったかなと思うと立ち止まって酸素飽和度のチェック。
 90ぐらいかなと予測してスイッチオンするとだいたいそんな感じ。

 自己判断が意外と正確。

 デイルームでちょっと走ってみたりすると86とか。

 18時 夕食。

 パジャマに着替える。
 3時間ぐらいしか寝ていないので,睡魔に襲われる。

 21時頃,血圧,体温,血糖値。

 21時半,就寝。

 LINEの会話にダイヤモンド・プリンセスが出てくるが,例のコロナ騒ぎで話題になったクルーズ船である。
 一度ぐらい豪華クルーズ船の旅をしてみたいものだと夫婦で話していて,前年の9月末に一番短いコースに乗ったのである。
 乗船早々緊急時の避難方法の説明などを受けるわけだが,その中で食事の前には手を洗うこと,トイレはなるべく自室のものを使ってほしいという説明があった。
 「閉鎖空間で感染症が怖いからな」と妻と話していたのだが,現実にあんなことが起きるとは思ってもいなかった。

 ちなみに,14階のビュッフェでは毎回並んで手を洗ったが,夕食時のレストランでは洗ったことはない。手洗い場がどこかにあったのだろうか。
 レストランでは,サーブしてくれる担当も席も決まっているのでいつも同じメンバーで食事をすることになり,濃厚接触とは言えるだろう。

 釜山,長崎経由の予定だったが,台風の影響で長崎行きは中止。
 釜山から関門海峡を通って清水港に停泊となった。

 私としては,半世紀以上前にほんの数年間だが過ごした下関の変貌ぶりを図らずも海の側から見ることになった。

朝食昼食夕食