3時過ぎに一度目が覚めて,トイレ。
 次は5時過ぎ。

 めずらしく夢を見たな。
 会社員時代にお世話になった上司が高速道路を歩いていたので,乗ってきませんかと声をかけた。
 大学で同じクラスだったM君と並んで石でできた水槽の前に座っている。
 私の歯ブラシの毛がバラバラになって水槽に浮かんでいる。
 そこからピンクの樹状突起のようなものが伸びてきた。
 M君が指先に取って自分の口に近づけた。

 年賀状のやり取りはあるが,上司とは11年,M君とは40年以上会っていない。

 ベッドで妄想していたら,何かゆらゆらする感じ。
 地震か?
 テレビをつける。
 震度2だった。
 そのまま暗い中で,パソコンを開いて日記を書く。

 6時半 血糖値82。

 6月ですねと言われる。
 いや,ホントだ。
 まいったね。
 入院して3週間,いつになったら退院できるんだろうねと言ったら,7月にはならないと思いますと。

 6時40分。別の看護師が体温計1本をぶら下げて入ってくる。
 血圧は?と聞いたら,もういいかと思って,一日に何回も測るから。

 そういう問題なのか。
 重症患者からタダの爺さん扱いになりつつあるのか。
 ということは,そろそろ退院できるのかなあと水を向けたら笑っただけだった。

 念の為血圧も測ってもらう。
 120-73で問題なし。

 7時45分 朝食。

 誰もこないので,テレビを見る。
 「あさイチ」は,朝から過激な内容。
 あけすけでよろしい。
 子宮頸がんワクチンについてもこの調子でやってほしいもの。

 9時55分 テレビ体操。
 初めて最後までまともにやれた感じだな。
 片膝に全体重をかける運動もまあまあ。
 酸素飽和度は89に下がったが。

 椅子に腰を下ろして休憩。
 ニュースを見る。
 10時3分に94に戻る。脈拍85とか。
 10時10分現在96で脈拍78。

 寝ているときは飽和度98で普通じゃんという感じだった。

 検温と血圧。

 顔なじみになった掃除担当の男性が来る。
 あれ,ゴミ捨てませんでしたっけ?

 おいおい,また忘れてるぞ。
 大丈夫だろうか。
 3回続くとヤバそう。
 言えないけど…。

 10時半 リハビリ。
 初めての担当。
 階段昇降をやったが,1階分を往復するだけで84とか。
 かなりくるね。
 3分ぐらいで92まで上がってくる。

 11時半 自主トレで廊下を行ったり来たり。

 2人減った部屋があった。
 1人はずうっと寝ている様子の女性で,看護師が数人がかりで看護しているような方だった。

 デイルームで休憩中,通りがかった男子看護師と話す。
 コンビニあたりへは出て良いようだが,この格好ではねえと。
 医療従事者への風評被害,偏見は気になるらしい。

 「自分から看護師とは言わないです。」

 いなくなった2人の件も聞いてみたが,転院したとのこと。
 ここは急性期の病院だから,慢性期に入った患者はそれ専門の所に移るらしい。
 入れ替わりが多い気がしていたのだが,ちょっとホッとした。

 12時10分 昼食。

 薬2種。
 薬は,私の名前のついた専用の容器に入れて持ってきて,開けた袋はそれに入れて持ち帰るのがルールらしいのだが,看護師によっては容器はその場で持って帰る。
 薬は私が勝手に飲んで,袋はゴミ箱へ。
 1往復作業が減るわけで,ある意味合理的だが,規定違反の気がしないでもない。

 ま,元気そうな?私相手だからということかもしれないな。

 テレビを見て,本を読む

 14時 リハビリ。
 ペダルこぎ20分。
 最初の頃は,5から6,今はほぼ8以上をキープである。
 ディスプレイに表示されるのは回転数絡みの数字だと思うのだが単位が小さくて読めない。

 酸素飽和度の方は,昨日までは92キープだったのだが,今日はいつ見ても94を保っていた。

 理学療法士もそれぞれ個性があって面白い。
 朝の子は新人らしく,真面目で一通りのことをしてくれる。
 今回の子は大雑把な感じで,毎回自転車漕ぎが中心。
 20分漕いで,じゃ遠回りして帰りましょう,前回やったベッドでのストレッチを頑張ってくださいと帰っていった。

 別に文句を言っているわけではなくて,いろいろでいいねということ。

 すぐにベッドに横たわっていわれたことをやってみたぞ。

 私にとっては,彼女の家の場所を間違えたのは痛恨のミスだったな。
 それは私ではなくて,あちらの子ですって。
 憶えたつもりだったが…。

 15時過ぎ,自主トレ。

 途中で看護師から「お通じは?」って聞かれる。

 「お通じ男」として有名なのか…。

 と思ったら,酸化マグネシウムの処方が今日までなので,以後どうしますかという話だった。
 今日はまだだけど,昨日は2回。
 明日の様子を見て決めたいと答える。

 しばらく歩いて4,000歩を超えたあたりで中断。
 今日の目標は7,000歩。

 部屋に戻って,本を読む。
 つい夢中になって気がついたら17時。
点滴はずれて4日目…
 自主トレ再開
 うーむ,7,000歩は難しいかもしれない。
 かなりの時間歩かないとダメかも。
 夕食後にも歩くか?

 それもなんだかなあ。

 自販機でキャラメルナッツというのを買ってみた。
 140円。

 便意を催したので,部屋に戻る。
 大成功。

 医者に確認したいことを Google keep に保存する。
 バージョン1はこんな感じ。
 ーーーーーーーーーー
 確認事項:
 ・間質性肺炎で確定という理解でよいか。生検はしていないが,血液検査の数値などから判断したということか?
 ・間質性肺炎にもいろいろあるようだが,正確な病名は?
 ・どの程度肺機能が落ちているのか? %で出せる?
 ・間質性肺炎はなおらないという理解でよいか。
 ・進行を抑える薬があると聞いているが,それは私に投与されるのか
 ・指定難病と聞いたが該当するか?
 ・進行のスピードについて:余命は5~6年とネットにあったが,どう解釈したら良いか。私の記憶では2007年にちょっとした坂を登っただけで周りが心配するほど息が切れたことが2回あって,そこで病院に行けば確定診断がされた可能性もあり,そうなると訳がわからない。
 ・今後,風邪など呼吸器系の症状が出た場合,軽いと自己判断すればかかりつけ医に行きそこで判断してもらうということでよろしいか。
 ・自分のカルテなどデータがほしい。
 ーーーーーーーーーー
 量が多く見えるが,じつは大したことはない。
 ネットの情報から,私なりの結論はすでに出している。
 これもバージョン1だけど。

 余命はまあねえ。
 ネットで見ると,アメリカの例で2~3年,日本では5~6年とあるのだが,いつから数えるのかが曖昧な気がする。
 2007年が起点だったら「私はすでに死んでいる。」
 私は「間質性肺炎での増悪」と診断されたわけで,今回の増悪が起点ですということならわかりやすいが,上記の情報でも個人差が大きいとあるから,わかりませんが結論だろう。

 他の病気や事故や事件や天変地異でそれこそ明日死んでしまう可能性だってゼロではないからなあ。

 残された寿命が短いのは事実にしても,とりあえずはコロナでなかったことをラッキーと思うことにしよう。

 かかった人には申し訳ないけれど。

 血糖値91。
 ついでに「お通じありました」と伝える。

 しかし,今日はどの看護師もパソコンを押してこなくなっちゃったなあ。
 血圧計,体温計,血糖値測定器をぶら下げてくるだけ。
 パソコンは廊下において来る。

 1人1台なので,タブレットを共有している病院よりは院内感染に強そう。
 って,この部分だけを見ても意味がないが。

 17時45分 歩数が5,270までしかいっていないので,食事まで歩くことにする。
 食事が部屋の前に到着したところで受け取って,6,695歩。
 配膳してくれた若い男性に無理しないでくださいねって言われてしまった。

 無理しているように見えるのか?
 年寄りの冷や水と思っているのか?

 いや,優しい子というのはすでに知っている。

 18時夕食。
 服薬。

 17時半 シャワーを浴びる。
 ここのシャワー,感染防止だろうか,カーテンが外されている。
 だから,油断すると便器の周りまで水浸しになる。
 1回目は往生したが,2回目以降だんだん濡らさなくなってきた。

 家では,ほとんど毎日1時間ぐらいは風呂に入るのだが,このシャワーではね。
 外に風呂もあるが,桶と洗い場と椅子があるだけなので,1回使って湯船はありがたいけれどあえて予約するほどのものではないと結論。
 家では,防水のテレビを持ち込んで,肩まで浸かりながらゆっくりビデオを見るのが楽しみなのだが,ここではそうもいかないので,早々に出る。

 風呂上がり直後の酸素飽和度は91。
 予想通りである。

 パジャマに着替えて,電極を貼り付けて,パルスオキシメータ(酸素飽和度計)を装着して一件落着。

 21時過ぎ ニュースウオッチ9をつけながらパソコンをやっていたら,元プロ野球監督の梨田昌孝氏のインタビューをやっていた。
 私が夕方LINEに書いた方で,まったくの偶然。

 いや,しかし,私の病状とはレベルが違う。
 違いすぎる。
 人工呼吸器に2週間の意識不明とか10,000倍くらい大変そう。

 コロナだったら死んでいたかもという主治医の言葉をあらためて噛みしめる。

朝食昼食夕食