6時採血。3本。
7時45分朝食。
便が出ない。
5日め。
5回ぐらいトイレにたったが,ダメである。
石のように硬いようだ。
苦しい。
3日間出ないのは,ついこの間あったが,5日めに突入は珍しい。
肺炎で死なずに大便で死ぬ。
というのではちょっと悲しい。
大昔,大学時代に1週間出なくなって,それこそ死ぬような思いをしたことを思い出した。
薬をたくさん飲んで悪戦苦闘して,ついに牛乳瓶くらいのものがゆっくりと出てきたときは感激したよ。
今なら肛門裂けそうだが,若かったしなあ。
我が肛門のフレキシブルさに感動した。
子供を生むのもあんな感じなのではなかろうかって…。
おまけに,水洗の和式便所だったからその牛乳瓶,デンと中央に居座ってまったく流れないのである。
はねた水があたりを濡らす。
これは永遠に無理だと思い,トイレットペーパーを丸めて手で押し流したよ。
うーむ,こういう話だと気分が盛り上がる気がする。
私は,子供か。
フロイトの言う肛門期から,成長していないのではなかろうか。
肛門期のまま爺さんになった稀有な人物かもしれない。
俺の全盛期は中学校時代って,いつも言っているし。
看護師に相談。
後で別の薬をもらうことに。
レントゲン撮影。今日は正面1枚のみ。
トータル12回。CT1回かな。
酸素チューブを外す。
正確には,経鼻酸素カニューレという名称らしい。
リハビリ中に数値を確認すると,やはり落ちている。
一周歩いて86とか。平常時91ぐらいとか,3ぐらいは落ちた感じだ。
ベッドからトイレに行く動作だけで88ぐらいになる。
昼食時に看護師に再度便秘の説明。
昼の薬。
昼食後,くつろいでいたら酸素飽和度94。
ちょっと上がってきたような。
動くとダメだが。
心拍数が90ぐらいで,これは明らかに上昇している。
酸素不足を補うためだろう。
肺より先に心臓が壊れるかもしれないって?
チューブが外された記念に,廊下をウロウロ。
外がよく見えるロビーのようなところにも行ってみた。
理学療法士の話では以前は談話室として椅子とテーブルが置かれていたようだが,今はリハビリに使う椅子がいくつかあるだけ。
ここには飲み物の自動販売機や,電子レンジ,オーブントースター,ウォーターサーバーなどがある。
すべて使えないと聞いていたのだが,普通に電源が入っているようである。
通りかかった職員に聞いみた。
あら,使えないはずだけど,禁止のシールが全部外れてますね,ちょっと確認してきます。
ということで,今日から使えることになったのだそうだ。
緊急事態宣言解除と関係があるのかもしれない。
なら,ジュースでも飲んでみようかと小銭を採ってくる。
カルピスウォーター,140円。
部屋に戻って一気に飲み干す。
普段はこういうものは飲まないんだけどね。
16時頃:元気な看護師に便秘の薬を依頼。
探してきますって出ていったが,それっきり。
17時頃:主治医
今日の血液の数値はぐんと良くなっていた。
薬の量を減らしていく。
その他,今後のことなども。
まあ,大火事になりかけたが,2週間でようやく鎮火に成功しつつあるというところのようだ。
ただ火種は別。
これは消せない。消す薬がない。
死ぬまで残る。
火種が大きくなるのを抑える薬はあるというが,かなり高価なものらしい。
主治医と入れ替わりに別の看護師。
血糖値172でこの時間帯にしては高い。
カルピスウォーター飲んだからかなと言ったら笑われてしまった。
さっき,便秘の薬を頼んだのだけれどどうなっているのだろうねと聞いたら,確認してきますとのこと。
30分たったが音沙汰なし。
腹が苦しいよう。
17時45分,さらに別の看護師が「センノシド」をもって駆けつけてきた。
これにかけよう。
18時夕食。
配膳に来た看護師に「ロビーに貼ってあったメニューには朝はパンとかあるんだけど,私は食べられないの?」と聞いてみた。
考えてみれば,入院以来2週間,ご飯はすべてお粥なのである。
重症だからということかもしれないが,全食完食だしなあ。
ロビーには,クレームコーナーもあって食事についての不満もいくつかあった。
食い物の恨みは恐ろしいというが,どうも私はそういうことがあまり気にならない人間なのだな。
全体に味は薄いし温度管理もいろいろあるし量も少ないとは思うものの,まあ病院食だからこんなものだろうと思って,特に不満も感じず平らげてしまう。
量が少ないのも,ダイエットにちょうどいいかもと思っているし。
ある意味,支配しやすい(されやすい)人間かもしれない。
今思い出したが,土曜日に食事は足りているかと聞かれて足りないと答えたのだったな。
聞いてみますと言っていたが,結局そのままだったのでまあそんなものだろうと思っていた。
確かに,ここは打てば響けよとまでは言わないがワンテンポかツーテンポ遅れるところがあって,それはこちらで積極的に出ていかないといけないわけで,これはすでに書いている。
では,意思疎通が難しいとか引っ込み思案はどうするんだということになりそうだが,これはこれで看護師がうまくやっていそうな気がする。
今日改めてあちこちの病室を横目で覗きながら歩いてみたのだが,ベッドを2~3人の看護師に囲まれた患者が何人もいるわけである。
私のところには,たまに新人ですというのが2人ぐらいついてきたりするが,そういうレベルの話ではない。
年寄で重症なのだろう。
私のところにはまあそれはないわけで,要するに重症かもしれないがほっといても大丈夫な患者,何かあれば言ってくる患者と認識されているという可能性がある。
なにしろ例えば心電図の電極を貼るシールなども看護師が置いていったものを使って,自分で貼り替えたりしているし。
貼り場所はしっかり確認しているからまあ無問題。
リハビリ担当がそれを見てえっと驚いたから,自給自足と答えておいた。
スマホに歩数計をダウンロード。
明日から測ってみよう。
しかし,ダウンロードには手間取ったな。
なんとかIDとか聞かれても,ここじゃわからんよ。
GoogleのIDとアドレスが使えたので何とかなったけど。
これでまた,Googleさんに色々バレてしまうのかもしれないが。
夕食後,薬3種。
加えて,センノシド。
戦いの一夜になりそう。
便意は何処へ。